2023年11月アーカイブ
こんにちは、アヴェニューセルクリニック院長の井上啓太(いのうえけいた)です。
前回の齋藤先生との対談の番外編になります。
前回のブログをまだご覧になっていない方は、こちらからご覧下さい。
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東京大学整形外科の齋藤琢医師との対談~TOPs細胞®に欠かせない培地について~
東京大学整形外科の齋藤琢医師との対談〜TOPs細胞®を育てる不織布について〜
東京大学整形外科の齋藤琢医師との対談~膝関節症に対して効果を発揮するそのメカニズム~
井上医師
これは...整形外科ノ説。
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齋藤医師
田中栄先生が今の教授ですが、一代前の2006年の中村耕三先生が教授の時です。
東大の整形外科医局が開設して100周年というタイミングで、日本整形外科学会の総会を開催させていただきました。
そこで、日本の整形外科の百年を振り返るために作ったパネルです。
初代教授の田代先生は、日本で整形外科を初めて作りました。
整形外科という言葉を考えたのも田代教授で「整形外科とはこういう診療科なんだよ」ということがここには書いてあります。
百年以上前とは思えないような最新鋭のリハビリの機械がありまして、百年前でこんなに先進的なことをやっていたというのは驚きです。
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井上医師
先ほど東大の赤門を通ってここへ来ましたが、赤門は医科大学が明治30年頃に作られたときに移設されたものですよね。
赤門が明治30年で整形外科は明治39年と書いてありますから年代があまり変わらないですね。
齋藤医師
最初に内科や外科ができて、その後に眼科や皮膚科ができました。
それらの科目は、我々より古いと思いますが、整形外科は比較的早い段階でできた科目の一つですね。
東大の科目の多くは、百年超えの医局ばかりです。
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井上先生・辻先生の出身でいらっしゃる形成外科教室のもとは整形外科と同じでした。独立は1960年で、だいぶ形成外科は新しいです。
1956年に整形外科の中に形成診ができて、そのあと数年後に独立した診療科になったと書いてあります。
ですから私たち整形外科と形成外科は親戚だということですね。
ちなみに日本整形外科学会の総会は、今日本で4番目ぐらいに大きな医学会になって参加者が約一万人です。
日本でも開催できる都市が限られていて、東京とか神戸など限られた場所でしかできません。
第一回の総会は、東大の中の南研究棟という龍岡門の横の赤レンガと呼ばれているところで行いました。
ですので日本整形外科学会の誕生の地が、東大だったということです。
医局が生まれて百年以上経っていますが、学会自体も生まれてから百年となるということですね。
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井上医師
ちなみに来年の整形外科の総会は福岡ですよね?
TOPs細胞®を作っているCPC株式会社がブースを出すということで、ぜひお立ち寄りください。
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こちらの内容は動画でもご覧いただけます。
幹細胞治療は局所注射か点滴治療に分けられる
加齢が原因で毛髪が減る脱毛症
頭皮専用の注射針で幹細胞を注入
治療による満足度、効果は個人差がある
しわやたるみ、シミなど皮膚の加齢性変化
顔や首に皮膚専用の注射器で投与
肌全体にハリが出て若返りが期待できる
こんにちは、アヴェニューセルクリニック院長の井上啓太(いのうえけいた)です。
前回に引き続き齋藤先生との対談になります。
前回のブログをまだご覧になっていない方は、こちらからご覧下さい。
↓
東京大学整形外科の齋藤琢医師との対談~TOPs細胞®に欠かせない培地について~
東京大学整形外科の齋藤琢医師との対談 〜TOPs細胞®を育てる不織布について〜
井上医師
最後は、脂肪由来幹細胞が変形性膝関節症に対して効果を発揮するメカニズムについて対談していきます。
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齋藤医師
メカニズムについては難しいというか、全てを解明するには時間がかかります。
何故かというと、変形性関節症自体の理解がまだ追いついていないというのがあります。
なぜ変形性関節症になっていくのか?
なぜ痛みが出るのか?
ということも全ては解明されていません。
私達の幹細胞の研究と平行して病態の研究もしてきました。
そこでいくつかわかってきた事があります。
当初、幹細胞治療で期待されていた効果として幹細胞で軟骨・骨を作ることもできるし半月板も作ることもできるので、幹細胞を未分化のまま関節に入れたら軟骨・骨・半月板が修復されて若い時の関節に戻るのではないか?というのが十数年前の幹細胞治療の始まりでした。
しかし、残念ながら構造的に若返るという事は期待した程は起きませんでした。
部分的に軟骨が少し分厚くなったり、半月板のサイズが大きくなるという事は確認はできましたが、幹細胞治療を受けた全員に構造的な変化は見られませんでした。
また、軟骨や半月板が若返ったからといって必ずしも痛みが良くなるとは限らないという事もありました。
この治療の本質としては、幹細胞を入れる事によって痛みが起きにくい関節に生まれ変わるということです。
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幹細胞が関節に働くメカニズムとしては、幹細胞は軟骨や半月板に張り付くということはあまりなく、滑膜(かつまく)という関節を包み込んでいる袋の内側に張り付くという事です。
一般の方は耳慣れないと思いますが、この十年くらいの間で変形性関節症を改善させる鍵の一つが滑膜だと分かってきています。
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ただの袋だと昔は思われていましたが、そこにはマクロファージなどの免疫を司る細胞がたくさんいたり、滑膜幹細胞と呼ばれる幹細胞もかなりの数が存在しています。
滑膜にいるマクロファージはゴミ掃除をするような細胞ですが、膝を長い間使っていると表面の軟骨が少しずつ削れてきます。
その軟骨の削れたゴミを掃除するのがマクロファージですが、ゴミ掃除が大変になると炎症を起こしてしまいます。
その炎症を鎮めたり小さい傷を治したりするのが幹細胞の役割ですが、変形性関節症が進んでくると炎症の程度が強くなり膝の関節の中に元々いる幹細胞だけでは制御しきれなくなります。
もしくは、老化と共に滑膜幹細胞が減少して炎症を鎮める事ができなくなります。
この一年ぐらいの我々の研究で脂肪由来幹細胞を入れてあげると、滑膜幹細胞の様なものに姿を変えて炎症を鎮める仕事をしてくれることが分かってきました。
専門用語でリモデリングと呼んでいて、半年から一年くらいかかりますが滑膜に幹細胞が入る事で炎症が軽減して痛みを起こしにくくなります。
そのため幹細胞の作用点は軟骨でも半月板でもなくて、ほぼ100%に近い確率で滑膜だろうと考えています。
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データで滑膜の幹細胞は、年齢とともに減少していくというのが分かってきていましたが、皮下脂肪の幹細胞は年齢を重ねて性能が維持されているのではと考えられています。
したがってお年寄りであっても、そこそこ元気な方であれば培養によって幹細胞増えていきます。
体中にある幹細胞の中でも、皮下脂肪の幹細胞は年齢の影響を受けにくい特殊な幹細胞で、なおかつ体の表面にあって採りやすいので幹細胞治療にはとても最適と考えています。
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井上医師
少量の脂肪から幹細胞を採取してくる際に、増殖する力がある幹細胞だけ増えてきます。
結果として得られた細胞というのは、基本的には元気な細胞ばかりという事が考えられますね。
齋藤医師
それもあるかもしれないですね。
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井上医師
最初は細胞を育てるときの培養液について、次に細胞を増やしていく時の不織布について、最後に膝関節症に対して効果を発揮するそのメカニズムの3点について詳しく話を聞かせて頂きました。
齋藤先生、ありがとうございました!
こちらの内容は動画でもご覧いただけます。
