2023年3月アーカイブ

「子曰く、工その事を善くせんと欲せば、必ずまずその器を利ぐ(うつわをとぐ;道具を磨く)。」 論語 衛霊公

 

当院の名前にもなっている、「セル」

細胞という意味ですが、この細胞が発見され、培養でき、治療に生かせるようになった歴史を振り返りたいと思います。

 

細胞が周知されたのは、1655年。ロバート・フックが「コルクガシの樹皮を観察したら、多少の小部屋が並んでいた。」と刊行した著書に記したことが始まりとされています。

 

その後1800年代になって植物・動物の組織観察が盛んとなり、「細胞説」が提唱されるようになりました。1855年にルドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョーが、細胞は分裂して増える という説を発表。続く1860年にルイ・パスツールが生物の自然発生説を否定し、生物は細胞増殖で成長することが知られるようになりました。パスツールの自然発生説教科書にも載っていることがあり、ご存知の方も多いかもしれません。「白鳥の首」フラスコ。細長―いガラス管が印象的ですよね。

 

ウィルヒョーといえば、白血病の発見者。パスツールといえば、ピペット。いずれも今に名の残るすごい人たちです。

 

その後、生きた臓器や組織を体の外で生かせないかという研究が進行します。

 

1885年、ルーがニワトリ胚から採取した組織を温めた生理食塩水で数日間維持できたと報告。1907年にはハリソンが似た手法を用いて、神経線維が伸びることを観察しました。この技術がもととなって、1910年以降に哺乳類由来の細胞が培養されるようになります。

 

時代は進み、1960年代。幹細胞治療の研究に関して、マンハッタン計画が関係しているといわれています。原子力爆弾の開発が行われ、本邦では歓待されない名前ですが、研究分野に貢献していたのも事実のようです。

 

大量の放射線を浴びたマウスは、血液がうまく作れなくなって死んでしまっていた。そこにほかのマウスから骨髄細胞を移植すると生きることができる、というものです。造血幹細胞の移植実験です。

 

細胞には、成熟すると様々な機能を持つ分化した細胞になること(文化能)、自分と同じ細胞を作り出すことができること(複製能)、があることが確認されるようになりました。

 

その後、再生医療として応用されるようになり、今日の医療としてみなさまに提供されています。

 

白血病に関連した歴史、今生かされている培養細胞の特徴などは、当院HP医師ブログ 間葉系幹細胞の歴史と再生医療で用いたときにどのような効果があるのかにも詳しく書いてあり、動画もございます。合わせてご参照ください。

 

長い歴史の中で、一歩ずつ喜怒哀楽の中で研究され、身近なものとして届けられる。その途中で技術や道具は磨かれ、開発されていきます。論語に言う 自分の道具を磨く職人さながら、パスツールの開発したガラス管(ピペット型)は今に生き、細胞培養でもよく使われます。

 

医療の歴史を知ると、当時の人たちの想いを追従できる感じがして、感慨深いものがあります。

 

ではまた!

 

(加藤基)

 

参考資料

 

Wikipedia

細胞

細胞培養

 

再生医療Portal 再生医療の基礎知識 細胞培養はいつから始まった?

 

Thermofisher社HP 組織培養の成立

 

幹細胞普及機構 幹細胞 研究の歴史

 

パスツール 白鳥の首 フラスコ

 

パスツールピペット

 

 

こんにちは、アヴェニューセルクリニック院長の井上啓太(いのうえけいた)です。

今回は、改めて当院のご紹介をさせていただきます。

 

表参道駅から当院の行き方

東京メトロ表参道駅A4が最寄りの出口となっております。

表参道航空図.png

 

東京メトロの表参道駅は、千代田線・銀座線・半蔵門線が乗り入れていますので来院するのに便利な駅です。

表参道駅A4出口から出ていただき、出口の裏側のビルに当院があります。

表参道駅A4.png

 

出口を左側に出て、裏側に進んでいただくと「とりよし」という飲食店が右手に見えます。

とりよし.png

 

そのまま直進していただくと、ガラスの看板が見えます。

看板が見えてきたら右手へ.png

 

その看板の右側の扉から入っていただき、エレベーターで3階にお上がり下さい。

 

当院への詳しいアクセスはこちらからご覧ください。

アヴェニューセルクリニックアクセスマップ

 

クリニック内の紹介

クリニックに入りまして、最初に目にするのがCPC(細胞培養加工室)です。

ガラスの向こう側は、清潔なクリーンルームになっています。

クリーンルームCPC.png

 

右手に見えるのがインキュベーターというものです。

この中が、人間の体内と同じ様な温度に整えられています。

こちらのインキュベーターは温度が36.8度、CO2濃度が5%と設定されています。

また、湿度も100%になる様にも調整されています。

インキュベーターの温度.png

 

奥に見えるのが安全キャビネットです。

細胞を加工する際に、さらに清潔な環境で埃などが入らない空間で作業をします。

安全キャビネット.png

 

当院は、安全キャビネットが7台・インキュベーターが14台ありまして、都内でも有数の数の規模のCPCです。

通常は、細胞を採取した後別の培養施設に外注しますが、当院は院内で細胞を採取してすぐに院内の培養施設へ運ぶ事ができます。

 

診察室の様子

こちらがカウンセリング室です。

カウンセリングルーム.png

患者様にはリラックスした状態で座っていただき、

だいたい30分〜1時間の時間を使って、症状や治療法の説明をさせていただきます。

こちらで疑問などがあれば、どんどん質問して下さい。

 

院内の窓からも表参道駅の出口が見える様な立地にありますので、交通の便がとてもいいです。

窓から表参道駅.png

 

患者様にリラックスしていただく雰囲気作りにも力を入れています。

お気軽にご相談下さい。

 

今回の内容は動画でもご覧いただけます。

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