頭皮の乾燥・ベタつき・ニオイが気になる方へ|シャンプーの選び方【医師が解説】

シャンプー

こんにちは。
アヴェニュー表参道クリニック院長の佐藤です。

診療の中で、患者さまから 

「頭皮がベタつくのに、乾燥も気になる」
「夕方になると頭皮のニオイが気になる」
「髪のパサつきやまとまりにくさが気になってきた」
「しっかり洗っても、頭皮がすっきりしない」
「ドラッグストアで買えるシャンプーは、何を基準に選べばいいかわからない」

といったお声をいただくことがあります。

私自身も、季節の変わり目や疲れがたまっている時期などは、髪のまとまりにくさや頭皮の乾燥が気になることがあります。

頭皮は髪を支える土台であり、顔と同じ一枚の皮膚です。
乾燥・皮脂・摩擦・紫外線・年齢による変化などの影響を受けやすいからこそ、毎日のヘアケアが大切です。

本記事では、乾燥しているのにベタつく頭皮に悩む方へ、シャンプー選びのポイントや、頭皮と髪をすこやかに整える成分について解説いたします。

シャンプー選びで重要な「洗浄バランス」

シャンプーは、汗・皮脂・スタイリング剤・ほこりなどの汚れを洗い流すためのものです。 

しかし、洗浄力が強すぎたり、成分が髪に合っていなかったりすると、洗い上がりに頭皮のつっぱり感や髪のきしみにつながることがあります。

特に、乾燥しやすい方、カラーやパーマ、アイロンをよく使う方は、シャンプーによる負担を感じやすいことがあります。 

毎日使用するからこそ、不要な汚れはきちんと洗い流しながら、頭皮や髪のうるおいにも配慮できるものを選びたいですね。

頭皮タイプに合わせて、注目したい成分は変わります

シャンプーを選ぶときは、話題の成分が入っているかどうかだけでなく、

  • 洗浄
  • 保湿
  • 整肌
  • 補修

のバランスを見ながら、ご自身の今の頭皮や髪の状態に合った成分が入っているかどうかを確認してみてください。

ただし、
「ベタつくから洗浄力が強いものを選ぶ」
「乾燥するから保湿重視のものを選ぶ」
と一方向に考えすぎないことも大切です。  

次の章からは、それぞれの頭皮悩みの原因やシャンプー選びで意識したい成分について詳しく解説していきます。

乾燥しているのにベタつく理由と有効成分は?

「頭皮が乾燥している感じがするのに、夕方になるとベタついてくる」
このようなお悩みは、頭皮のうるおいバランスが乱れているときに起こりやすくなります。

乾燥した頭皮は、つっぱり感やかゆみ、フケにつながります。
また、汗や皮脂が多いと、ベタつきやニオイ、髪の根元の重たさが気になることもあります。

頭皮も顔と同じ皮膚の一部ですが、髪に覆われているため蒸れやすく、皮脂や汗がたまりやすい部位です。

だからこそ、ベタつきや皮脂による不快感が気になる頭皮には、必要なうるおいを与えながら、清潔な状態を保つことが、毎日のケアでは重要になります。 

アスコルビルリン酸Na

アスコルビルリン酸Naは、ビタミンC誘導体の一種です。

ビタミンCは、皮膚科・美容医療の分野でもなじみのある成分で、皮脂が気になる肌や紫外線などの外的刺激を受けやすい肌のケアに用いられることがあります。

アスコルビルリン酸Naは、こうした頭皮環境を整える成分として配合されることがあります。

ダイズ種子エキス

ダイズ種子エキスは、植物由来の保湿・整肌(せいき)成分です。

大豆由来の成分には、イソフラボンなど、肌や髪をすこやかに保つ美容成分として知られるものがあります。

ダイズ種子エキスは、乾燥しがちな頭皮にうるおいを与え、角層のコンディションを整える目的で配合されることがあります。

パサつきやまとまりにくさには、髪の保湿と補修を

髪の毛の状態は見た目の印象を左右することがあります。

「毛先がパサつく」
「髪が広がりやすい」
「指通りが悪い」
「ツヤが出にくい」
「年齢とともに髪のまとまりにくさが気になってきた」

こうしたお悩みは、カラーやパーマ、ドライヤーの熱、紫外線、摩擦などによって、髪のうるおいが失われやすくなっていることが関係しています。

このような場合は、まず髪にうるおいを与えること、そしてダメージを受けた髪表面を整えることがポイントになります。
そのため、ヘアケアでは保湿成分と補修成分の両方に注目してみましょう。

加水分解コラーゲン

パサつきや乾燥感が気になる髪には、うるおいを与える保湿成分が取り入れられることがあります。
その代表的な成分のひとつが、加水分解コラーゲンです。

加水分解コラーゲンは、コラーゲンを細かく分解し、髪や頭皮になじみやすくした保湿成分です。
コラーゲンはもともと皮膚の真皮などに存在するたんぱく質として知られていますが、ヘアケアでは主に、髪にうるおいを与える目的で配合されます。

髪の表面にうるおい感を与えることで、乾燥によるパサつきが気になる髪を、しっとりなめらかな印象へ整えます。

加水分解ケラチン

一方で、カラーやパーマ、熱ダメージなどによってハリ・コシ感が低下した髪には、補修をサポートする成分も取り入れたいところです。
そこで注目される成分のひとつが、加水分解ケラチンです。

髪は主に、ケラチンという繊維状のたんぱく質で構成されています。
加水分解ケラチンは、そのケラチンを細かく分解し、髪になじみやすくした補修成分です。

ダメージを受けた髪がまとまるよう整え、ハリ・コシ感やしなやかさ、扱いやすさをサポートする目的で、ヘアケア製品に配合されることがあります。

ジラウロイルグルタミン酸リシンNa

ジラウロイルグルタミン酸リシンNaは、アミノ酸由来の補修成分です。

髪になじみやすく、ダメージによって乱れた髪表面を整える目的で配合されることがあります。
乾燥や摩擦によるごわつき、指通りの悪さが気になる髪を、なめらかな手触りへ導くサポート成分です。

髪の美しさは、頭皮環境と髪そのもののコンディションの両方で育まれます。
頭皮のうるおいと髪の保湿・補修をあわせて考えることで、毎日の仕上がりも心地よく整いやすくなります。

頭皮のニオイが気になる方に

「夕方になると頭皮のニオイが気になる」
「汗をかいた後の頭皮が気になる」
「きちんと洗っているのに、すっきり感が続かない」

このようなお悩みは、汗・皮脂・蒸れ・汚れ・すすぎ残しなどが関係しています。

頭皮のニオイ対策では、まず頭皮を清潔に保つことが基本です。

そのうえで、ニオイが気になる方のケアに使われる成分にも注目してみましょう。

カキタンニン

カキタンニンは、柿に含まれるポリフェノールの一種です。

タンニンを含む植物由来成分として知られ、汗や皮脂による不快感、頭皮のムレが気になる方のケアを目的とした製品に配合されることがあります。

頭皮は髪に覆われているため蒸れやすく、汗や皮脂が残ると、時間の経過とともにニオイが気になりやすくなることがあります。

カキタンニンは、そうしたニオイが気になる頭皮をさっぱりと整え、清潔感のある使用感をサポートする成分として取り入れられます。

セイヨウハッカ葉エキス

セイヨウハッカ葉エキスは、ペパーミント由来の植物エキスです。
 
すっきりとした清涼感のある使用感が特徴で、汗ばむ季節や、頭皮をさっぱり整えたいときに使いやすい成分です。

頭皮のベタつきやムレが気になるときは、汚れを落とすことに加えて、洗い上がりの心地よさもケアを続けるうえで意識したいポイントになります。

セイヨウハッカ葉エキスは、頭皮をすこやかに整えながら、すっきりとした使用感をサポートする目的で配合されることがあります。

成分だけでなく、毎日の洗い方も頭皮環境に関係します

シャンプーを選ぶときは、保湿成分・整肌成分・ニオイケア成分など、配合されている成分に注目してみましょう。 
しかし、頭皮環境をすこやかに保つためには、「何を使うか」だけでなく「どう使うか」も重要です。 

たとえば、保湿成分や整肌成分が配合されたシャンプーを使っていても、熱すぎるお湯で洗う、爪を立てて強くこする、ベタつきが気になるからといって何度も洗う、といった洗い方をしていると、頭皮に必要なうるおいまで流れやすくなることがあります。 
その結果、乾燥やつっぱり感、不快感につながり、頭皮環境が乱れやすくなることがあります。 

また、すすぎが不十分な場合、シャンプーや皮脂汚れが頭皮に残り、ベタつきや不快感につながることがあります。 

このように、シャンプーに含まれる成分を活かすためには、洗い方やすすぎ方、乾かし方を見直すことも良いですね。 

洗ったあとのひと手間で、すこやかな頭皮環境へ

シャンプーで汗や皮脂、汚れを落としたあとは、洗髪後のケアも大切です。 
頭皮は顔と同じ皮膚の一部であり、洗ったあとの扱い方によって、乾燥や蒸れ、不快感につながることがあります。 

洗髪後は頭皮を濡れたままにせず、根元から乾かす 

洗髪後に髪や頭皮が濡れた状態で長く過ごすと、頭皮が蒸れやすくなり、ニオイやベタつきが気になることがあります。

洗ったあとは、まずタオルで頭皮と髪の水分をやさしく押さえるように拭き取りましょう。
髪を強くこすると、摩擦によって頭皮や髪に負担がかかることがあります。 

その後は、ドライヤーを使って毛先だけでなく、頭皮に近い髪の根元の部分をしっかり乾かすことで、蒸れを防ぎ、清潔な状態を保ちやすくなります。 

ただし、熱風を近づけすぎると頭皮や髪の乾燥につながることがあるため、ドライヤーは頭皮から少し離し、同じ場所に熱が当たり続けないように細かく動かしながら使いましょう。 

頭皮にもスキンケアの視点を

乾燥が気になる方は、シャンプー後に頭皮用ローションや頭皮用美容液を取り入れるのもよい方法です。 

顔に化粧水をつけるように、頭皮にも保湿の視点を取り入れることで、角層のうるおいを補い、すこやかな頭皮環境を保ちやすくなります。 

ベタつきが気になる方は、軽い使用感のものを選び、つけすぎないことを意識してみましょう。 

また、頭皮環境を整えるためには、枕カバーや帽子など、頭皮に触れるものを清潔に保つこともポイント。 

せっかく洗髪で頭皮を清潔にしても、寝具や帽子に汗や皮脂が残っていると、不快感につながりやすいです。 

手間にはなりますが、シャンプー後はやさしく水分を取る、根元から乾かす、必要に応じて保湿する、頭皮に触れるものを清潔にする、という流れを意識してみましょう。 

頭皮環境を乱しやすいシャンプー時のNG習慣 

どれだけ頭皮ケアを意識したシャンプーを選んでいても、洗い方によっては頭皮に負担をかけてしまうことがあります。 

頭皮をすこやかに保つためには、成分だけでなく、毎日の洗い方を見直すことも一つの方法です。
下記のNG行動を参考にしてみてください。 

頭皮トラブルが続く場合

頭皮の乾燥や洗い方だけでなく、皮膚トラブルが関係している場合もあります。

シャンプーや洗い方を見直しても、

  • 頭皮のかゆみ
  • 赤み
  • フケ
  • 湿疹
  • 痛み
  • 強いニオイ

などが長引く場合は、無理に使用を続けず、早めに皮膚科へ相談しましょう。

シャンプーは、頭皮と髪をすこやかに保つケアにつながりますが、医薬品ではないため、すべての頭皮トラブルを解決できるものではありません。

よくある質問

Q1. シャンプーは毎日したほうがいいですか? 

汗や皮脂の量、季節、スタイリング剤の使用状況によって異なります。 
汗をかきやすい方や整髪料を使う方は、毎日の洗髪で頭皮を清潔に保つことを心がけましょう。日本では湿度が高い季節も多く、頭皮のベタつきやムレが気になりやすいことがあります。そのため、「毎日洗ったほうがすっきりする」と感じる方も少なくありません。 

一方で、洗いすぎやゴシゴシ洗い、熱すぎるお湯は頭皮の乾燥感につながることがあります。回数だけでなく、洗い方やすすぎ方も意識してみましょう。 

Q2. 朝シャンと夜シャン、どちらがよいですか? 

基本的には、汗や皮脂、スタイリング剤、ほこりなどをその日のうちに洗い流せる夜の洗髪がおすすめです。 
頭皮や髪を清潔にしてから眠ることで、寝具への皮脂汚れの付着も防ぎやすくなります。 

ただし、就寝中に汗をかきやすい方で朝の頭皮のベタつきが気になる方は、朝にシャンプーするのも構いません。 
生活スタイルに合わせて無理なく続けられる方法を選びましょう。

Q3. シャンプー前の予洗いは必要ですか? 

予洗いは必要です。 
シャンプーをつける前にぬるま湯でしっかり頭皮と髪を濡らすことで、ほこりや汗などの汚れが落ちやすくなり、シャンプーの泡立ちもよくなります。 

泡立ちが悪いからといってシャンプー量を増やす前に、まずは予洗いを丁寧に行ってみてください。 

Q4. シャンプーは2回したほうがいいですか? 

必ずしも2回洗う必要はありません。 
スタイリング剤を多く使った日や、汗・皮脂が多く気になる日は2回洗いが合う場合もありますが、毎日のように洗いすぎると乾燥感につながることがあります。 

頭皮の状態やその日の汚れ具合に合わせて調整しましょう。 

Q5. ノンシリコンシャンプーのほうが頭皮に良いですか? 

ノンシリコンだから必ず良い、シリコン入りだから悪い、というわけではありません。 
シリコンは髪の指通りやまとまりを助ける目的で配合されることがあります。 
シリコンの有無だけで判断するのではなく、洗浄成分や保湿成分、髪や頭皮との相性を含めて選ぶことです。 

Q6. シャンプーを変えたら、どのくらいで合う・合わないが分かりますか? 

使用感については、洗い上がりのつっぱり感、かゆみ、赤み、フケ、髪のきしみやまとまりやすさなどを目安にしましょう。 
合わないと感じる症状が出た場合は、無理に使い続けず、使用を見直してみてください。 

一方で、髪のまとまりや頭皮の乾燥感などは、季節や洗い方、乾かし方にも左右されます。数回使用してみて、違和感が続く場合は見直してみましょう。 

Q7. 頭皮がかゆいときも、シャンプーでケアできますか? 

乾燥やすすぎ残し、洗いすぎが関係している場合は、シャンプーや洗い方の見直しが役立つことがあります。 
ただし、かゆみが続く、赤みがある、フケが急に増えた、湿疹や痛みがある場合は、皮膚トラブルが隠れていることもあります。 

そのような場合は、自己判断でケアを続けず、皮膚科へ相談しましょう。 

まとめ

美しい髪を目指すとき、つい毛先のダメージケアに意識が向きがちです。
しかし、髪の印象を支えているのは、実は頭皮という土台です。

・乾燥が気になる頭皮には、うるおいを。
・ベタつきが気になる頭皮には、清潔感と整肌ケアを。
・ニオイが気になる頭皮には、すっきり心地よいケアを。
・パサつきが気になる髪には、保湿と補修を。

ただ洗浄力の強さだけで選ぶのではなく、頭皮のうるおいを守りながら、髪をなめらかに整える洗浄ケアにも目を向けてみてください。

毎日のシャンプーは、ただ汚れを落とす時間ではなく、頭皮と髪をすこやかに保つためのケア時間です。

医師紹介

佐藤 卓士(さとう たかし)

佐藤卓士医師

京都大学農学部卒業 農学修士
九州大学医学部卒業 医学博士

岡山大学医学部付属病院 勤務
杏林大学医学部付属病院 勤務
都立大塚病院形成外科 勤務

2018年 アヴェニュー表参道クリニック 院長就任

日本専門医機構認定形成外科専門医
日本レーザー医学会認定レーザー専門医

私は、真面目で落ち着いた性格だとよく言われます。

美容施術においては、精緻な手技を要する施術を得意としています。

お世辞や過度なご提案は行わず、時に率直な表現になることもありますが、患者様にとって最善と考える判断をお伝えします。

どうぞお気軽にご相談ください。


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