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老人性色素斑(シミ)の原因・治療法・予防法、肝斑との見分け方【医師が解説】

シミ

こんにちは、アヴェニュー表参道クリニック院長の佐藤です。

診療の中でご相談を受けることが多いシミ悩みのひとつが「老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)」です。
一般的に『シミ』と聞いて思い浮かべるものは、この老人性色素斑に該当します。


『どの治療がよいか分からない』
『美容クリニックは少し敷居が高い』
と感じている方へ向けて、老人性色素斑の特徴や原因、治療方法について、医師の視点から分かりやすく解説いたします。

なお、他のシミ(肝斑やADMなど)についても詳しく知りたい方は、シミについての記事も併せてご覧ください。

老人性色素斑とは

老人性色素斑症例写真

老人性色素斑は、その名の通り加齢とともに目立ちはじめるシミの一種です。
※屋外で過ごす時間が長い方・肌が白く日焼けすると赤くなりやすい方などは、比較的若い年代から目立つこともあります。

主に紫外線が原因で生じるため、医学的には「日光黒子(にっこうこくし)」や「日光性色素斑(にっこうせいしきそはん)」と呼ばれることもあります。

特徴

形や色、発生部位に特徴があり、他のシミと比較的区別しやすいシミです。
以下のような特徴が見られます。



  • シミと周囲の肌の境界がはっきりした円形や楕円形で現れます。

  • 薄茶色から濃い茶色までさまざまです。
    シミの中では比較的均一な色味であることが多いです。
    加齢や紫外線の影響により、色が濃くなる場合があります。
  • 発生部位
    頬・こめかみ・額・手の甲・前腕・首元など、日光が当たりやすい部位に発生しやすい傾向にあります。
  • サイズ
    数ミリ程度の小さなものから、数センチ大の大きなものまでさまざまです。
    初期の段階では小さなシミも、加齢で大きくなる場合があります。

原因

一番の原因は、紫外線です。

紫外線を浴びると、皮膚はダメージから肌を守るためにメラニンを生成します。
通常、メラニンは肌のターンオーバーによって排出されますが、排出されず蓄積すると、シミとして肌表面に現れてきます。

また、加齢や生活習慣の乱れなどでターンオーバーの周期が乱れると、メラニンが排出されにくくなります。
最初は薄い茶色だったシミが徐々に濃くなったり、数が増えたりすることもあります。

スキンケアによる摩擦も、皮膚内部に炎症を引き起こし、紫外線対策をしても、シミが濃くなったり、新たなシミが発生する一因になります。

肝斑との見分け方

▲肝斑
肝斑と老人性色素斑の見分け方
▲老人性色素班

肝斑は、主に30~40代頃の女性に多く見られ、両頬に左右対称に現れることが特徴です。
ぼんやりと広がるため「くすみ」と間違われる方もいらっしゃいます。

老人性色素斑肝斑
発生
場所
頬やこめかみ
手の甲など
※日光が当たりやすい場所
左右対称に
両頬骨周辺
輪郭はっきりぼんやり
濃淡はなく
薄茶色~濃茶色
濃淡があり
薄茶色



老人性色素斑と肝斑は、原因や治療方法が異なります。

肝斑は刺激に敏感なシミで、強いレーザーで治療をすると悪化してしまう可能性があります。

そのため、両方が混在している場合には、まず肝斑の治療を行ってから、老人性色素斑の治療を行うのが理想的とされています。

老人性色素斑の治療方法

シミ治療は、夏はなるべく避けた方がよいと言われることがありますが、紫外線対策を行っていただければ、一年を通して受けていただけます。

しかし、夏は思わぬ日焼けの可能性もあるため、紫外線量が比較的少ない10月頃~3月頃に治療を検討されるとよいでしょう。

治療方法は、大きく「光治療」と「レーザー治療」に分かれます。
※老人性色素斑の治療は、基本的に保険適用外となります。

光治療

光治療は、比較的マイルドな治療方法です。

施術後すぐにメイクができるくらいダウンタイムが少ないというメリットがあります。
反応したシミが一時的にすす状に濃くなり、徐々にはがれて薄くなっていきます。テープを貼る必要はありません。

黒色に反応をするため、日焼けしている肌には照射ができません。
日焼けをされている場合は、色が抜けるのを待つか、トーニング治療で一旦肌を落ち着かせてから、光治療を行うことをおすすめしています。


治療回数は、個人差がありますが、3-6回程度必要となります。

シミの数が多い場合や、顔の広範囲にシミがある場合は、光治療をまずやってみるというのがよいかもしれません。

当院では、ライムライトアキュチップを用いて治療を行っています。

レーザー治療

レーザー治療は、強い出力でピンポイントにレーザーを照射します。

施術部位が黒く反応し、1~2週間程度かさぶたをテープで保護していただくダウンタイムが生じます。
かさぶたは自然に剥がれ落ちます。
※無理にはがすと、色素沈着のリスクがあります。

強い出力で当てる分、1回の効果が高く、シミの濃さや肌質にもよりますが、1-2回程度の治療でご満足される方が多いです。

顔に数個程度のシミの場合は、レーザー治療をご提案しています。

体にできた場合の治療方法

手の甲や腕など、体のシミも治療が可能です。
しかし、体の皮膚は顔に比べてターンオーバーが遅いため、ダウンタイムが長引いたり、炎症後色素沈着が残りやすい傾向があります。


ハイドロキノンなどの外用薬を併用しながら治療を行うとよいでしょう。

治療後の再発予防

治療後はしっかり保湿を

シミ治療後は、熱ダメージで一時的にバリア機能が低下するため、ケアを怠ってしまうと再発や悪化を招く恐れがあります。

そんなデリケートな肌を守るための2つのポイントをご紹介します。

徹底的な紫外線対策
紫外線を浴びると、再発や炎症後色素沈着のリスクが高まります。

  • 日焼け止めを塗る
  • 帽子、サングラスの着用
  • 日傘をさす

などの対策を行いましょう。

また、レジャーやアウトドアの予定の前後を避けて治療計画を立てるとよいでしょう。

十分な保湿ケア
バリア機能が低下すると、保湿機能も落ち、通常より乾燥しやすい状態になります。
施術後1週間程度はいつものケア+αの入念な保湿ケアを心がけてください。

老人性色素斑の予防方法

最も効果的な予防は、紫外線を浴びないことです。

日焼け止めを塗る

日常使いはSPF30、屋外用・しっかり対策をされたい場合はSPF50を目安に。

しかし、朝に一度塗れば一日中効果が続くというわけではありません。
汗や擦れで落ちてしまうため、できるだけこまめに塗り直しましょう。

また、ソルプロプリュスホワイトヘリオケア360°などの飲む日焼け止めを併用や、帽子・日傘・サングラスなどの活用も効果的です。

肌を擦らない

摩擦は、炎症を起こし、肌のバリア機能を低下させる要因です。
バリア機能が低下すると、紫外線などの外的刺激から肌を守ろうとしてメラニンを生成します。

洗顔料をしっかり泡立てる
タオルを優しく当てて水分を吸い取る
化粧水はハンドプレスでなじませる

栄養バランスに気をつける

特に、ビタミンC・ビタミンEは、シミ予防に効果的です。同時に摂取することで、抗酸化作用が高まります。

ビタミンC
メラニン生成の抑制、メラニンを薄くする、抗酸化作用、炎症抑制
ビタミンE
抗酸化作用、ターンオーバーの促進、肌ダメージの軽減

食事での摂取が難しい場合は、サプリメントなどを活用しましょう。

シミ治療を検討されている方へ

老人性色素斑は、適切なケアによって改善が見込めるシミです。

「このシミにはこの治療」といったようにある程度は治療方法を絞ることもできます。
しかし、それが必ずしもすべての方に当てはまるということではありませんので、患者さまと医師、1:1の対応は重要であると考えます。


当院では、肌状態や患者さまのライフスタイル、ダウンタイムをどの程度まで許容できるかなどをカウンセリングで丁寧におうかがいし、ご希望に沿った治療をご提案しています。
シミにお悩みの方は是非お気軽にご相談ください。

医師紹介

佐藤 卓士(さとう たかし)  


京都大学農学部卒業 農学修士  
九州大学医学部卒業 医学博士
  

岡山大学医学部付属病院 勤務 
杏林大学医学部付属病院 勤務 
都立大塚病院形成外科 勤務  

2018年 アヴェニュー表参道クリニック 院長就任

日本専門医機構認定形成外科専門医  
日本レーザー医学会認定レーザー専門医 
 

  


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