自宅の毛穴ケアで改善しないあなたへ。美容医療でできる毛穴治療について【医師が解説】  

毛穴

こんにちは。
アヴェニュー表参道クリニック院長の佐藤です。  

前回は、毛穴のお悩みの種類や根本的な原因についてお話ししました。  
今回はその続きとして、セルフケアだけでは改善が難しい毛穴のお悩みに、美容医療でどのようなアプローチができるのかについて解説していきます。 

「毎日丁寧にケアしているのに、数日経つとまた毛穴の詰まりが気になる」 
「黒ずみやざらつきがなかなか取れず、今のケアが自分の毛穴に合っているのか不安」 

毛穴悩みは、汚れを落とすだけで改善するとは限りません。
皮脂の分泌量や角質のたまり方、毛穴の開き・たるみなど、原因は一人ひとり異なります。

セルフケアだけでは難しいと感じたとき、「治療」という選択肢もあるということを知るきっかけとして、ぜひ参考にしてみてください。  

ケアの限界と、専門的なアプローチ 

改善できる点

セルフケアで改善しやすいのは、

  • 肌表面の汚れ
  • 軽度の乾燥
  • 皮脂バランスの乱れ

一方で、 

  • 毛穴に詰まった皮脂や角栓 
  • ターンオーバーの乱れによって角質がたくさん溜まっている状態
  • 肌の深い部分(真皮)のハリ低下による毛穴の開き・たるみ 

といった状態は、セルフケアのみでの改善には限界があります。 

こうした場合は、肌の構造を踏まえたうえで、美容医療の力を借りるという選択肢も考えられます。 
また、毛穴の大きさや形には個人差があり、思春期頃までの肌状態や体質、遺伝的要因が大きく影響していますので、毛穴を完全に「なくす」のは難しいです。 

そのため、毛穴を「なくす」ことを目指すよりも、今の肌状態に合わせて「目立ちにくい状態」へ整えていくことがとても大切です。 

毛穴原因に合った美容医療

毛穴悩みは、毛穴の状態によって適した治療法が異なります。一緒に一つずつ確認していきましょう。 

黒ずみ毛穴

おすすめ治療:ハイドラ ジェントル/ケミカルピール 

黒ずみ毛穴は、毛穴の中に皮脂や古い角質が溜まり、それが酸化することで黒く見えている状態です。 
このタイプの毛穴では、詰まりやすくなっている肌環境そのものを整えていくことが治療のポイントになります。治療の選択肢として挙げられるのが、ハイドラジェントルやケミカルピールです。 

ハイドラジェントル

毛穴の詰まりが気になる場合には、ハイドラジェントルのような毛穴洗浄を組み合わせることで、よりすっきりと変化を感じやすくなります。 

ハイドラジェントルのイメージ

施術前に「ポアレス」という皮脂・角栓を溶かす薬剤を塗布し、角質を柔らかくして、水流の力でやさしく吸い取ります。ダウンタイムがほとんどなく、当院の人気施術のひとつです。 

ケミカルピールとは?

比較的軽度な黒ずみ毛穴には、ターンオーバーを整えるケミカルピーリングが選ばれることがあります。薬剤の作用で肌表面の古い角質をやさしく取り除き、ターンオーバーを整えることで、余分な角質や皮脂が溜まりにくい肌環境へ整え、毛穴の詰まりやざらつき、くすみの改善を目指します。

メラニン毛穴(色素沈着毛穴)

おすすめ治療:トーニング 

メラニン毛穴は、毛穴の中が黒いのではなく、毛穴の周囲に色素が沈着することで黒く見えている状態です。 
摩擦や慢性的な刺激や炎症、紫外線などの要因が重なることで起こりやすく、皮脂が詰まっていない場合が多いです。そのため、角栓を取り除く治療よりも、色調を整えるアプローチが中心になります。

トーニングとは? 

トーニングとは、低出力のレーザーを均一に照射し、メラニンに穏やかに働きかける治療で、主に肝斑やくすみ、色素沈着を少しずつ改善し、肌全体のトーンアップを目的とした治療です。これにより、毛穴周囲の色素沈着や色ムラに働きかけて、メラニン毛穴が目立ちにくくなる効果も期待できます。

開き毛穴

おすすめ治療:CO2フラクショナル/ピコフラクショナル/モザイク

開き毛穴は、皮脂分泌の多さだけでなく、乾燥や肌のハリ低下など、複数の要因が重なって起こります。このタイプの毛穴は、毛穴周囲の皮膚構造を整え、なめらかに見える肌状態を目指すことが治療のポイントになります。 
 
一方、毛穴の凹凸がはっきりしている場合には、フラクショナルレーザーの中でも強めでエルビウムグラス(Er:Glass)レーザーやCO2レーザーといった皮膚に微細な刺激を与え、創傷治癒反応を利用して肌の再構築を促す治療が効果的です

フラクショナルレーザーとは?

フラクショナルレーザーは、肌に微細なレーザーを点状に照射し、皮膚の再生を促すことで、毛穴の開きや肌の凹凸、質感の改善を目指す治療です。当院でも、開き毛穴に対する治療選択肢のひとつとしてご提案しています。 

フラクショナルレーザーのイメージ

一時的な赤みやざらつきなどのダウンタイムが生じる場合もあるため、診察時に肌状態を確認し、適応や施術後の経過について丁寧にご説明いたします。

ピコフラクショナルとは?

ピコピコフラクショナルは、ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短いレーザー光を点状に照射し、肌内部に微細な空洞をつくることで肌本来の再生力を引き出す治療です。 

ピコフラクショナルのイメージ

フラクショナルレーザーは、表皮に傷をつけることなく真皮に直接作用するため、熱による肌負担や痛みが少なく、ダウンタイムが比較的短いことが特徴です。 
施術によって生じた微細な空洞を修復する過程で線維芽細胞が刺激され、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。 
これにより、皮膚表面の凹凸を滑らかにし、毛穴や小ジワを目立たなくする作用があります。 

施術が終わった直後からメイクが可能で、照射後に数日赤みが出ることはありますが、日常生活への影響を抑えながら受けていただけます。 
  
※黒ずみ毛穴と見分けがつきにくい場合もあるため、診察時に医師と一緒に状態を確認しておくと安心です。

モザイクとは?

モザイクは、1550nmの波長を用いたエルビウムグラスレーザー(Er:Glass)によるフラクショナルレーザー治療です。
レーザーを肌全体に細かく点状に照射し、表皮へのダメージを抑えながら、真皮層に熱エネルギーを届けます。

炭酸ガスレーザーに比べてダウンタイムを抑えやすいのが特徴です。真皮層に微細な熱刺激を与えることで、肌の修復反応を促し、コラーゲンの生成や肌の再構築をサポートします。

そのため、開け穴やニキビ跡に対して効果が期待でき、加齢や紫外線ダメージによって乱れた肌質を整えたい方にもおすすめな治療です。

たるみ毛穴  

適した治療法:ジェネシス/ハイフ(HIFU) 

たるみ毛穴は、加齢や紫外線などによって肌のハリが低下し、毛穴まわりの皮膚がゆるむことで目立ちやすくなるタイプです。治療では、肌の内側からハリ感を高め、毛穴を支える土台を整えていくことが大切になります。 

まず軽度なたるみ毛穴には、ジェネシスの施術が選択肢のひとつになります。 

ジェネシス

ジェネシスのイメージ

ジェネシスは、真皮に穏やかに熱を加えることでコラーゲン生成を促し、肌のキメやハリを整えていく治療です。痛みやダウンタイムが比較的少なく、毛穴の開きや肌質の変化を無理なく目指しやすい施術です。毛穴の他にも赤ら顔や小ジワ、トーンアップの効果も期待できます。

ハイフ(HIFU)が適応になる場合について

たるみによって毛穴が縦に広がって見える場合には、肌を内側から引き締める治療として、ハイフ(HIFU)が選択肢の一つとなります。 
ハイフは、高密度の超音波エネルギーを皮膚の深い層に集中的に届け、熱作用によって肌の引き締めを促す治療です。メスを使わず、皮膚表面への負担を抑えながらアプローチできる点が特徴です。 

当院では、ハイフ治療機器として「ウルトラフォーマーⅢ」を使用しています。ウルトラフォーマーⅢは、照射する深さを調整しながら、真皮層や皮下組織など目的に応じた層へ熱エネルギーを届けることができる機器です。コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌のハリや引き締まりを目指すことで、たるみによる毛穴の目立ちにアプローチします。 

毛穴治療は男性にも効果はある? 

毛穴のお悩みは女性だけでなく、男性からも多くご相談いただく症状のひとつです。 

男性の肌は皮脂分泌が多い傾向があり、毛穴の詰まりや黒ずみ、開き毛穴が目立ちやすくなります。また、毎日の髭剃りによる刺激や乾燥によって肌のキメが乱れ、毛穴がより目立って見えることもあります。 

毛穴治療を始められたい方は、まずハイドラジェントル、ピーリング、ジェネシスなどダウンタイムが比較的少ない施術を検討されるとよいでしょう。仕事や日常生活への影響を抑えながら取り入れやすい点も、男性にとって続けやすい理由のひとつです。 

当院では、肌質や生活習慣なども確認しながら、男性でも無理なく続けられる毛穴治療をご提案いたします。 

穴治療後はアフターケアが大切

せっかく治療で毛穴が整っても、術後のケアが不十分だと、再び毛穴トラブルが起こりやすくなります。 

特に、治療後の肌は一時的にバリア機能が低下しているため「紫外線」「乾燥」「摩擦」といった刺激に通常時よりも敏感な状態です。 

治療効果を最大限に引き出し、長持ちさせるためにも、術後ケアを含めて一つの治療と考えましょう。 

紫外線対策

紫外線は一年を通じて肌に影響を与えます。特に施術後の肌は紫外線の影響を受けやすいため、日焼け止めは可能な範囲で毎日使用し、外出時間が長い日は無理のない範囲で塗り直すこともおすすめです。 

保湿

施術後の肌は一時的にバリア機能が低下し、乾燥しやすい状態です。乾燥は毛穴の目立ちにつながることがあるため、化粧水や乳液、クリームなどで十分に保湿を行い、肌を落ち着かせることが大切です。 

摩擦を避ける

洗顔やスキンケアの際は、できるだけ肌をこすらないようにしましょう。洗顔料はしっかりと泡立て、手で強くこするのではなく、泡で包み込むようにやさしく洗いましょう。タオルで拭く際も、押さえるように水分を取るようにするのがおすすめです。 

クレンジング

毛穴の詰まりを防ぐためには、毎日のクレンジングも大切です。ただし、洗浄力の強すぎるクレンジングや、ゴシゴシこする洗い方は肌への負担となり、乾燥や摩擦によって毛穴が目立ちやすくなることがあります。 

メイクや日焼け止めはその日のうちにやさしく落とし、オイルタイプは避けて、肌に負担のかかりにくいジェルタイプやミルクタイプのクレンジングを選ぶようにしましょう。施術後は肌が敏感になっているため、使用するスキンケア用品や再開のタイミングについては、施術内容に合わせて確認することをおすすめします。 

内服薬・外用治療

毛穴の状態によっては、毛穴の状態や皮脂分泌の程度によっては、医師の診察のもとで内服薬や外用薬を使用する場合があります。 

内服薬としては、イソトレチノインが選択肢となることがあります。 
イソトレチノインは、皮脂分泌を抑える作用がある薬剤で、重度の皮脂トラブルや毛穴の詰まり、繰り返すニキビなどに対して検討されることがあります。 

外用薬としては、トレチノインやアゼライン酸などが用いられることがあります。 
トレチノインは肌のターンオーバーを促し、毛穴の詰まりやざらつきにアプローチする薬剤です。アゼライン酸は、皮脂や角質による毛穴詰まり、ニキビができやすい肌に対して使用されることがあります。 

ただし、これらの薬剤は肌質や症状によって適応が異なり、赤み・乾燥・刺激感などが出る場合もあります。自己判断で使用せず、必ず医師の診察・管理のもとで治療を行いましょう。 

毛穴治療後のアフターケアについて

毛穴パックをやるのはよくない?やる際の注意点

毛穴パックは、毛穴に詰まった角栓や皮脂汚れを一時的に取り除くことができるため、使用直後はすっきり感を得やすいアイテムです。 

ただし、毛穴詰まりの原因となる皮脂分泌や角質の乱れを整えるものではないため、時間が経つと、再び毛穴の詰まりが目立つことがあります。 

また、はがすタイプの毛穴パックは、肌への刺激になる場合があるため、頻繁な使用は避け、使用後は乳液やクリームなどでしっかりと保湿を行いましょう。赤みやヒリつきがある時、施術直後で肌が敏感になっている時は使用を控えましょう。 

よくいただくご質問

Q. 毛穴治療はどのくらいの頻度で受けるのがよいですか? 

治療内容や肌状態によって異なりますが、3から4回ご来院いただいています。 
毛穴治療は一度で完了するというより、肌の変化を見ながら複数回かけて整えていくことが多いです。

Q. 毛穴治療は痛みがありますか?

施術によって痛みの感じ方は異なります。 
ハイドラジェントルやジェネシスなどは比較的受けやすい施術ですが、フラクショナルレーザーやピコフラクショナルなどはチクチクとした刺激を感じることがあります。不安がある場合は、診察時に痛みやダウンタイムについてもご相談ください。

Q. 施術当日はメイクできますか?

施術内容によってできるものとそうでないものがあります。 
ハイドラジェントルやジェネシスなどは当日からメイクできる場合もありますが、レーザー治療やピーリング後は肌状態に応じて控えた方がよい場合もあります。施術後のメイク可否については、治療内容に合わせてご案内いたします。 

Q. 肌が敏感でも毛穴治療は受けられますか?

肌が敏感な方でも、お受けいただけます。 
ただし、施術前に赤みやヒリつき、皮むけ、ニキビ・かぶれなどの炎症が強く出ている場合は、まず刺激の少ない保湿を中心としたスキンケア、必要に応じた外用薬などで肌状態を落ち着かせてから、治療を検討することがあります。 

Q. ニキビがあっても毛穴治療はできますか?

はい、ニキビの状態によっては、毛穴治療とあわせてニキビ治療を検討することがあります。
炎症が強い場合は、刺激になる施術を避け、肌状態を一旦整えてから毛穴治療を行うこともあります。

Q. どの治療を選べばよいか分からない場合でも相談できますか?

もちろん可能です。 
毛穴のお悩みは見た目が似ていても、原因が異なることがあります。自己判断で施術を選ぶのではなく、肌状態を診察したうえで、必要な治療を一緒に確認していくことが大切です。 

Q. 毛穴治療は保険適用になる?  

基本的に保険適用にはなりません。 
毛穴の黒ずみ、開き、詰まりといったお悩みは、美容目的の治療と判断されるため、一般皮膚科ではなく、美容皮膚科での自費診療が必要になります。 

Q. もし施術後に悪化してしまった場合 

毛穴治療後は、施術内容によって一時的に赤みや乾燥、ざらつき、皮むけなどが出ることがあります。これらは肌が敏感になっている時期に起こる反応で、数日かけて落ち着いていくこともあります。 
ただし、赤みやヒリつきが強い、腫れが続く、ニキビのような炎症が増える、かゆみや痛みが悪化する場合は、自己判断でケアを続けず、早めにクリニックへ相談することが大切です。 
施術後の肌は刺激を受けやすいため、悪化を感じたときはピーリング剤やスクラブ、毛穴パックなどの刺激になるケアはいったん控え、保湿と紫外線対策を中心に行いましょう。 

銀座・表参道で毛穴や黒ずみの治療を検討の方へ

毛穴悩みは、セルフケアで改善が期待できるものもあれば、美容医療による治療が適している場合もあります。

「きちんとケアしているのに改善しない」
「自分の毛穴タイプがわからない」

そんな方は、一度医師の診察を受け、ご自身の毛穴の状態や原因を知ることから始めてみてください。

アヴェニュークリニックは、表参道・銀座で美容皮膚科・美容外科診療を行っています。お一人おひとりの肌状態に合わせた毛穴治療をご提案していますので、毛穴の開きや黒ずみ、たるみ毛穴などでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

医師紹介

佐藤 卓士(さとう たかし)

佐藤卓士医師



京都大学農学部卒業 農学修士

九州大学医学部卒業 医学博士

岡山大学医学部付属病院 勤務
杏林大学医学部付属病院 勤務
都立大塚病院形成外科 勤務

2018年 アヴェニュー表参道クリニック 院長就任

日本専門医機構認定形成外科専門医
日本レーザー医学会認定レーザー専門医


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